一犬猫病院(いち)いぬねこびょういん

大阪市北区長柄西2丁目8−18メゾンエルミタージュ1F

土・日・祝日も診療をおこなっております。

猫で気を付けたい病気として、よくFeLV(猫白血病ウイルス感染症)とFIV(猫免疫不全ウイルス感染症)があげられます。

猫ちゃんを拾った場合は、今後の健康管理のためにも、FeLV/FIVウィルス検査をおすすめします。

ただし、子猫ちゃんの場合には、お母さんからの移行抗体があり、検査結果が不安定です。

FeLV(猫白血病ウイルス感染症)

人間の白血病と違い、ウィルスによる感染症です。移りやすいので、病気の猫ちゃんと病気ではない猫ちゃんは、お水なども一緒の器で飲まないように 完全に隔離することがのぞましい病気です。

発症する確率も高く、持続感染猫は、感染から約3年以内に発症して、死亡することも多くあります。感染後2年で約60%、3年半で約80%が死亡するというデータがあります。持続感染期には、がん(悪性腫瘍)、血液の病気、免疫の病気、他の感染症など、様々な病気がみられます。このような病気はFeLV感染に関連して起こるものなので、FeLV関連疾患と呼ばれます。

ただし、ウィルスに感染したすべての猫が、この持続感染という状態になるわけではありません。

感染後約2-4週程度でウイルス検査が陽性になりますが、この検査が意味するのは、とにかく血液中にウイルスの蛋白が存在する(ウイルス血症)ということです。これだけではこの猫が今後持続感染になるかどうかはわかりません。

ウィルス血症の時期(急性期)に、ウィルスは骨髄に達して増殖しようとしますが、同時にネコの中の免疫がウィルスと戦います。

この急性期に発熱や元気消失、リンパ節の腫れがみられるようになり、病院で検査を受けると、白血球減少症、血小板減少症、貧血などがみられます。

 

おとなの猫では、急性期の病気に耐え、ウイルスが排除されることがあります。

この場合、感染は一時的であったということになります。これを陰転といいますが、感染から16週以内におこります。おとなの猫になるほど、感染に対する防御ができるようになります。

 

陰転した後でも、1年ほどの間は、骨髄にウィルスが潜んでいることがあります。

また、自然治癒したとしてもリンパ腫などの病気には感染しやすいといわれています。

4種ワクチン、5種ワクチンなどにこの病気のワクチンが含まれています。

 

ウィルス検査で陽性が出た場合、インターフェロンによる治療を試みるかたもおられます。

FIV(猫免疫不全ウイルス感染症)

いわゆる猫エイズと呼ばれる病気です。

人間のエイズとは全く違うものです。感染力もあまり強くはなく、血がでるほどの大ゲンカをしないと感染しないといわれています。

発症したかと思われても、持ち直すケースも多く、おうちで大事に飼われている子では天寿を全うする子も多いようです。

 

症状は、食欲不振、体重減少、貧血、下痢、発熱、脱水、鼻水、口内炎、などです。

免疫力が低下し様々な病気が治りにくくなるので、病気や傷が治りにくい、下痢がつづく、歯ぐきが白い、痩せた、元気がない等の症状がある場合はこの病気の可能性もあります。発症しているかどうかは、症状を見ての判断しかありません。

 

ワクチンもありますが、3回も打たなくてはならず、また、この病気のワクチンを接種した後は、ウィルス検査に引っかかってしまします。

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