避妊去勢手術について

オスは精巣摘出、メスは卵巣と子宮の全摘出です(妊娠している場合は堕胎となります)

早期不妊去勢手術を推奨しております 猫は3ヶ月くらいから手術が可能です

麻酔は複数の麻酔薬によるマルチモーダル麻酔です ガス麻酔を使用しています

術後は空調の効いた待機室でお迎えを待ちます。待機室には床暖房スペースもあります。

通常は術後30分程度で麻酔から覚めますが、個体差があります。また、目は覚めていてもふらつきがあったりする場合がありますし、お外のネコちゃんは栄養不足など状態がよくない子も多いので術後一泊(無料)を推奨しています。術後はできるかぎり体調をチェックしています。

二日ほど効果がある抗生剤の注射をします(無料)

当院では、衛生上の問題か基本的に布などはお預かりしておりません。お預かりした場合も使用せずビニール袋にいれて保管します

ネコちゃんは布の代わりに新聞紙をかけています。新聞紙は、撥水効果もあり丈夫で使い捨てにできるほか、ネコちゃんの様子が見やすいという利点があります

捕獲器に入ってきたネコちゃんは、外側にペットシーツを引いて取り替えることにより、清潔に過ごすことができます

キャリーの場合は、麻酔が覚めた後はペットシーツを交換することができませんのでご了承ください

術後の夜は獣医師の判断でフードや水をあげています。半分くらいのネコちゃんが食べてくれます。

術前前日の早くにお預かりした場合もできるだけフードや水をあげています

不妊去勢手術についてのご注意とお願い

当院では、不妊去勢手術を通して、適正な繁殖を推進し、「殺処分されるためにうまれてくる命」を減らすために、低料金での犬・猫の不妊去勢手術をおこなっております。

しかし、低料金=簡単な処置ではなく、あくまでも体にメスを入れる「手術」です。 どんなに獣医師が熟練していたとしても、体質によるアレルギー反応や、縫合部分の化膿を100%防止することは不可能です。

特に、TNR(お外の猫ちゃんの手術)では、縫合部分を舐めることで炎症がおこったりすることや、キズ口が開いてしまうこと、それによる化膿などのリスクが飼い猫よりも圧倒的に高くなります。

もともと体に付着している細菌も多く、たとえ手術後保護したとしても、キズの適切な管理ができなければ、手術の縫合部分が化膿するリスクは高くなります。それは、縫合する方法を変えても、からだにキズをつけている以上、避けられないリスクで、キズの大きい小さいにも関係はありません。

飼い猫や飼い犬でもキズや正常な皮膚には常に細菌が存在しています。消毒薬を使用し一時的に細菌数が減ったとしても、すぐ細菌は繁殖し元の状態に戻ってしまいます。皮膚を無菌にすることは、ほぼできません。

犬や猫でも、血が止まりにくい、キズが治りにくい体質や病気があり、それが手術前の検査で分かることもあります。しかし、お外の猫には、手術前の検査を行わないことが多く、また、手術前検査を行ったとしてもすべてのことがわかるわけではありません。栄養失調もキズが治りにくい原因になります。

人間でも、入院しているにもかかわらず、キズ口が開いてしまうこともありますし、化膿止めの抗生物質でアレルギーをおこしてしまうこともあります。

また、キズがジュクジュクしている場合でも、それは、化膿しているのではなく、キズを治そうとしている細胞の成分であることがあります。手術の縫合部分(キズ)では、あまり目立ったジュクジュクになることはありませんが、まれにスリキズの治りかけのようにジュクジュクが目立つ場合もあります。

もちろん、ほとんどの場合は、なんの問題もないことの方が多いのですが、手術というのは、このように、いろいろなことが起こる可能性をはらんでいます。

手術後に異常や疑問を感じた方は、すぐに病院に相談してください。

早期不妊去勢手術の勧め

初回発情以前に不妊去勢手術をするといろいろな病気のリスクが軽減されます。

(メスのイヌは初回発情以前に不妊去勢手術をすると、乳腺腫瘍の確率がほぼ0%になるといわれています)

メスのネコは、交尾排卵型ですので、交尾しないと発情期間が長くなります。

そして、もっともよいと感じられることは「手術による精神的トラウマが大変少ない」ということです。新陳代謝もいいので、麻酔の醒めも比較的はやく、仔猫・子犬は、ケージの中でも無邪気に遊んでいることが多いのです。

それが、大きくなるにつれ、なれない病院環境でナーバスになり、退院後に下痢や食欲不振を起こす子もでてきます。

猫は生後3ヶ月くらいからの手術がのぞましいでしょう。(猫は体重1kgが目安)

 

*仔猫・子犬の手術前絶食は低血糖・脱水をふせぐため、生後2ヶ月で2時間、生後4ヶ月で4時間くらいで大丈夫です。

 

(参考文献:interzoo CLINIC NOTE)

提携愛護団体) どうぶつ基金  おおさかねこネット  おおさかねこの会

大阪市の所有者不明猫適正管理事業・公園ねこサポーター制度を応援しています

早期不妊去勢手術を推奨しております 猫は3ヶ月くらいから手術が可能です